「もはやヒポクラテスではいられない」21世紀 新医師宣言プロジェクト
本研究は、文部科学省 科研費 “ともに考える医療”のための新たな患者一医療者関係構築を目的とした実証・事業研究の一環として行われている事業です。
宣言文No | 候補宣言文 | 投票ボタン・投票数 |
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1 | 私は、患者さんについてまだわからなければならないことがあるという前提に立ち、患者さんの気持ちや苦しみを想像し、理解する努力をします。 一方、自分の言葉が意図するとおりに、患者さんに伝わらないことも認識し、お互いが分かり合うための工夫を怠りません。 | 82 |
2 | 私は、診療方針を患者さんと決める際に、自分の方針を押し付けすぎていないか、逆に、患者さんに選択を丸投げしていないか振り返り、患者さんとともに確認します。 | 50 |
3 | 私は、診療方針を患者さんと一緒に考えていく過程において、一度に決めなくてよいこと、一人で決めなくてもよいこと、決めたことを考え直してもよいことを伝えます。 | 56 |
4 | 私は、専門家の観点から患者さんに行うべきと考える治療や検査の推奨が、患者さんにとってはときに余計なおせっかいかもしれないと考えます。その上で、私は患者さんにおせっかいを焼きます。 | 25 |
5 | 私は、医療行為が常に患者さんを害しうることを忘れません。もし不幸にして患者さんに重い副作用などが発生した際、患者さん本人や家族の悲しみに対し誠実に向き合い続けます。 | 79 |
6 | 私は、不適切もしくは過剰な薬の処方や検査が患者さんに行われていないか常に注意を払います。その状況に気付いた時には、患者さんと相談し、よりよい方法をともに考えます。 | 62 |
7 | 私は確率の高いほうに賭けるばかりが医療じゃないということも自覚した上で、確率についてのデータを分かりやすく示します。 | 27 |
8 | 私は、患者さんの健康の維持や回復、症状の緩和を支援するとともに、患者さんの生命が終わっていく過程にも積極的にかかわります。 | 59 |
9 | 私は、どんな状況にあっても患者さんが希望を持つことを最大限尊重します。医療だけでは患者さんの問題を解決できないような状況のときにも、患者さんの相談者でありつづけます。 | 51 |
10 | 私は、自らの心に宿る敵は、自己保身、経営優先の効率主義、外部からの利益供与であることを認識します。そして、ときに自らの医学的好奇心すらも患者さんの利益に反する要因となることを心に留めます。 | 51 |
11 | 私は、可能なかぎり患者さんの希望を聴いた上で、自分にできることと、できないことを伝えます。時には、施設内外を問わず自分よりうまくできる人に協力を依頼し連携します。 | 73 |
12 | 私は、心の折れそうな同僚が身近にいたら自分から声をかけ、話を聴きます。職員が皆無理せず仕事をちゃんと継続できるような職場環境について考えます。 | 63 |
13 | 私は、自分を成長させてくれた先輩・同僚、そして患者さんへの感謝を忘れません。自分が得た知識や技術を、分け隔てなく、仲間や後輩に伝えていきます。 | 70 |
14 | 私は、文献からは医学に関する知識を、先人からは生きた技術を、同僚や他職種の仲間からは臨床の知恵を、後輩からはあきらめかけていた情熱と気づきを、そして患者さんからは、自分が、医師としてどうあり、何をすべきかということについてのすべてを学び続けます。 | 80 |
15 | 私は自分の誤りに気付いてくれる人を大切にし、自分への批判に積極的に耳を傾けます。 同時に、同僚や上司の疑問に感じる態度や行為に対しては、それを指摘するようにします。 | 72 |
16 | 私は、患者さんや職場の同僚に助けられたとき、「ありがとう」と声に出して言います。また、同僚が尊敬すべき行いをしたときには、機を逸せず「いいね」と声をかけます。 | 63 |
17 | 私は、医療が公共財であり社会的共通資本であるということを前提に、専門職の観点からは理不尽だと感じる要求に対し、目を背けず向き合います。 | 70 |
宣言文No | 宣言文 | 採用 | 得票数 |
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宣言文1 | 私は、患者さんについてまだわからなければならないことがあるという前提に立ち、患者さんの気持ちや苦しみを想像し、理解する努力をします。 一方、自分の言葉が意図するとおりに、患者さんに伝わらないことも認識し、お互いが分かり合うための工夫を怠りません。 | ● | 82 |
宣言文2 | 私は、診療方針を患者さんと決める際に、自分の方針を押し付けすぎていないか、逆に、患者さんに選択を丸投げしていないか振り返り、患者さんとともに確認します。 | ● | 50 |
宣言文3 | 私は、診療方針を患者さんと一緒に考えていく過程において、一度に決めなくてよいこと、一人で決めなくてもよいこと、決めたことを考え直してもよいことを伝えます。 | 56 | |
宣言文4 | 私は、専門家の観点から患者さんに行うべきと考える治療や検査の推奨が、患者さんにとってはときに余計なおせっかいかもしれないと考えます。その上で、私は患者さんにおせっかいを焼きます。 | 25 | |
宣言文5 | 私は、医療行為が常に患者さんを害しうることを忘れません。もし不幸にして患者さんに重い副作用などが発生した際、患者さん本人や家族の悲しみに対し誠実に向き合い続けます。 | ● | 79 |
宣言文6 | 私は、不適切もしくは過剰な薬の処方や検査が患者さんに行われていないか常に注意を払います。その状況に気付いた時には、患者さんと相談し、よりよい方法をともに考えます。 | ● | 62 |
宣言文7 | 私は確率の高いほうに賭けるばかりが医療じゃないということも自覚した上で、確率についてのデータを分かりやすく示します。 | 27 | |
宣言文8 | 私は、患者さんの健康の維持や回復、症状の緩和を支援するとともに、患者さんの生命が終わっていく過程にも積極的にかかわります。 | ● | 59 |
宣言文9 | 私は、どんな状況にあっても患者さんが希望を持つことを最大限尊重します。医療だけでは患者さんの問題を解決できないような状況のときにも、患者さんの相談者でありつづけます。 | ● | 51 |
宣言文10 | 私は、自らの心に宿る敵は、自己保身、経営優先の効率主義、外部からの利益供与であることを認識します。そして、ときに自らの医学的好奇心すらも患者さんの利益に反する要因となることを心に留めます。 | ● | 51 |
宣言文11 | 私は、可能なかぎり患者さんの希望を聴いた上で、自分にできることと、できないことを伝えます。時には、施設内外を問わず自分よりうまくできる人に協力を依頼し連携します。 | ● | 73 |
宣言文12、16折衷 | 私は、患者さんや職場の同僚に助けられたとき、「ありがとう」と声に出して言います。また、心の折れそうな同僚が身近にいたら「どうしたの?」と声をかけ、話を聴きます。 | ● (12、16を折衷) |
63 |
宣言文13 | 私は、自分を成長させてくれた先輩・同僚、そして患者さんへの感謝を忘れません。自分が得た知識や技術を、分け隔てなく、仲間や後輩に伝えていきます。 | 70 | |
宣言文14 | 私は、文献からは医学に関する知識を、先人からは生きた技術を、同僚や他職種の仲間からは臨床の知恵を、後輩からはあきらめかけていた情熱と気づきを、そして患者さんからは、自分が、医師としてどうあり、何をすべきかということについてのすべてを学び続けます。 | ● | 80 |
宣言文15 | 私は自分の誤りに気付いてくれる人を大切にし、自分への批判に積極的に耳を傾けます。 同時に、同僚や上司の疑問に感じる態度や行為に対しては、それを指摘するようにします。 | ● | 72 |
宣言文16 | 私は、患者さんや職場の同僚に助けられたとき、「ありがとう」と声に出して言います。また、同僚が尊敬すべき行いをしたときには、機を逸せず「いいね」と声をかけます。 | 63 | |
宣言文17 | 私は、医療が公共財であり社会的共通資本であるということを前提に、専門職の観点からは理不尽だと感じる要求に対し、目を背けず向き合います。 | ● | 70 |
宣言文No | 確定宣言文 |
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もはヒポ宣言1 | 私は、患者さんについてまだわからなければならないことがあるという前提に立ち、患者さんの気持ちや苦しみを想像し、理解する努力をします。 一方、自分の言葉が意図するとおりに、患者さんに伝わらないことも認識し、お互いが分かり合うための工夫を怠りません。 |
もはヒポ宣言2 | 私は、診療方針を患者さんと決める際に、自分の方針を押し付けすぎていないか、逆に、患者さんに選択を丸投げしていないか振り返り、患者さんとともに確認します。 |
もはヒポ宣言3 | 私は、医療行為が常に患者さんを害しうることを忘れません。もし不幸にして患者さんに重い副作用などが発生した際、患者さん本人や家族の悲しみに対し誠実に向き合い続けます。 |
もはヒポ宣言4 | 私は、不適切もしくは過剰な薬の処方や検査が患者さんに行われていないか常に注意を払います。その状況に気付いた時には、患者さんと相談し、よりよい方法をともに考えます。 |
もはヒポ宣言5 | 私は、患者さんの健康の維持や回復、症状の緩和を支援するとともに、患者さんの生命が終わっていく過程にも積極的にかかわります。 |
もはヒポ宣言6 | 私は、どんな状況にあっても患者さんが希望を持つことを最大限尊重します。医療だけでは患者さんの問題を解決できないような状況のときにも、患者さんの相談者でありつづけます。 |
もはヒポ宣言7 | 私は、自らの心に宿る敵は、自己保身、経営優先の効率主義、外部からの利益供与であることを認識します。そして、ときに自らの医学的好奇心すらも患者さんの利益に反する要因となることを心に留めます。 |
もはヒポ宣言8 | 私は、可能なかぎり患者さんの希望を聴いた上で、自分にできることと、できないことを伝えます。時には、施設内外を問わず自分よりうまくできる人に協力を依頼し連携します。 |
もはヒポ宣言9 | 私は、患者さんや職場の同僚に助けられたとき、「ありがとう」と声に出して言います。また、心の折れそうな同僚が身近にいたら「どうしたの?」と声をかけ、話を聴きます。 |
もはヒポ宣言10 | 私は、文献からは医学に関する知識を、先人からは生きた技術を、同僚や他職種の仲間からは臨床の知恵を、後輩からはあきらめかけていた情熱と気づきを、そして患者さんからは、自分が、医師としてどうあり、何をすべきかということについてのすべてを学び続けます。 |
もはヒポ宣言11 | 私は自分の誤りに気付いてくれる人を大切にし、自分への批判に積極的に耳を傾けます。 同時に、同僚や上司の疑問に感じる態度や行為に対しては、それを指摘するようにします。 |
もはヒポ宣言12 | 私は、医療が公共財であり社会的共通資本であるということを前提に、専門職の観点からは理不尽だと感じる要求に対し、目を背けず向き合います。 |